藤沢市遺跡調査発表会も41回目を迎えました。コロナ感染流行のため当会の開催を2年見送りましたが、ようやく藤沢市内の調査数も以前の水準に戻りつつあるようです。今回は7カ所の遺跡について発表報告がありました。
紙上発表
稲荷台地遺跡群 第43次調査(No.57遺跡):横山太郎氏
西富西原遺跡 第7次調査(No.458遺跡):桐原弘亘氏
1. 下土棚諏訪ノ棚遺跡 第7次調査(No.118遺跡):西野吉諭氏
2. 遠藤菖蒲沢堺境遺跡 第3次調査(No.451遺跡):大坪宣雄氏
3. 下土棚夏刈東遺跡 第1次調査(No.81遺跡):前川昭彦氏
4. 東海道藤沢宿遺跡 第14次調査(No.78遺跡):渡辺努氏
5.鵠沼横須賀遺跡 第4次調査(No.50遺跡):横山太郎氏
急に本格的な冬と木枯らしがやってきました。さて12月の定例会は11月に引き続き、湘南地域でも注目度の高い、茅ヶ崎の遺跡調査発表会に参加しました。
茅ヶ崎市では目下、新国道線街路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査のため調査ラッシュが続いており、今回の発表会では経過と見どころの一望がかないました。
茅ヶ崎では目下、新国道線街路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査のため調査ラッシュが続いています。こちらの居村B遺跡では平安時代の水田址などが出土しています。現地説明会に参加しました。
参考:昨年実施の令和4年現地説明会PDF資料はこちら
朝晩ようやく秋らしい風を感じられるようになりました。東京駅前では、江上波夫先生のユーラシア文化史コレクションが公開され増田。秋の始まりに、古代史に想いを馳せつつ、見学しました。
(主催の東京大学総合研究博物館サイトより)
インターメディアテク開館十周年記念事業の一環として、1930年代から50年代にかけて教授が指揮した初期の海外学術調査による収集品を公開し、そのユーラシア古代史研究の原点を探る。
「幻人」とは、古代の西アジアにいた奇術師、つまり人を惑わすパフォーマーをさす中国語である。江上教授は、自らを雅号で幻人と名乗っていた。東アジアに始まり西アジアまでをまたにかけたユーラシア調査を繰りひろげ、それに基づく大胆な仮説の提示によって研究者のみならず、世間をひろく魅了した教授に実にふさわしい。そのオマージュとして本公開展示のタイトルとした。
平塚市博物館は、「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です。 今回の特別展では、縄文時代から江戸時代までを彩った色々な “ モノ ” に注目しています。
「考古学」といえば、茶色の土から茶色の土器がよく出てくる、茶色だらけのイメージですね。とはいえ色にあふれる現代ほどではないにしろ、色彩のあるカラフルな考古資料も少なからず存在します。
当日は臨時役員会の開催予定ですため、懇親会は中止でした。
酷暑が続き、コロナ感染もあり、しばらく例会は中止が続いていましたが、ようやく8月、9月と続けて開催されました。
解散後に講師を囲んで懇親会を開催しました。
今年は山梨、対馬、奈良、で開催と決定しました。
どこの会場にせよ、神奈川からですと一泊は必要ですね!
詳細については、既に山梨会場での会期が始まってますが、、、各会場での独自ウェブサイトは対馬以外はありません。(9月22日現在)
【 対馬博物館サイトより 】
長崎県での開催は壱岐市立一支国博物館での2017展以来6年ぶり、3度目です。今回の展覧会では、中核展示として39遺跡を取り上げ、約480点の出土品が出品されます。
また、対馬博物館独自の企画として、地域展示『海洋を隔てた交流』を開催します。この展覧会では、九州と朝鮮半島、日本海と東シナ海の狭間で海洋を隔てて様々な地と交易し、生業を営んできた対馬の歴史と実像を、市内から出土した資料をもとに紹介します。
「発掘された日本列島2023」展の公式図録は8月30日発行です。
・巻頭「我がまちが誇る遺跡」:宮城県、愛知県名古屋市、大阪府八尾市の歴史と遺跡の紹介
・新発見考古速報:縄文時代から近世までの10遺跡の最新研究成果を紹介
・特集 遺跡から読み解く多様な歴史文化:オホーツク海沿岸と南島の歴史文化を紹介
発掘された列島展2023(動画)
文化庁から本展プロモーション動画が2本公開されています。
【文化庁発】遺跡から地域の魅力を発掘!「いせきへ行こう!」は、全国の文化財専門職員と文化庁文化財調査官が「いせき」を通じて地域の魅力を発信する番組だそうです。どちらも30分前後で、今年度展示より5遺跡づつ見どころの紹介です。
(1) 新発見考古速報<前編>
2:12 大久保貝塚(青森県八戸市)
7:38 惣ヶ池遺跡(大阪府和泉市)
12:50 ウワナベ古墳(奈良県奈良市)
16:47 下里見天神前遺跡(群馬県高崎市)
20:55 佐良山古墳群(岡山県津山市)
20:05 いせきへ行こう!アニメ劇場
(2) 新発見考古速報<後編>
5:58 北大竹遺跡(埼玉県行田市)
10:44 史跡・名勝 飛鳥京苑池(奈良県明日香村)
14:32 立部遺跡・立部古墳群跡(大阪府松原市)
18:23 騎西城・騎西城武家屋敷跡(埼玉県加須市)
23:57 史跡郡山城跡(奈良県大和郡山市)
そろそろ梅雨明けが待たれる季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。
神奈川県内の遺跡調査見学会、毎年恒例の「発掘された日本列島展」なども日程が判明しつつあります。
当会活動案内は今しばらくお待たせしますが、
お隣の鎌倉市での調査発表会が今週末に迫っておりますため、
以下の通りご案内します。
◾️大倉幕府周辺遺跡群の発掘調査現地説明会(第3回)
横浜国立大学附属鎌倉小・中学校で、実際の調査地点の様相や出土品をご覧いただける現地説明会が開催されます。
当地は源頼朝が鎌倉に初めて構えた屋敷、大倉幕府跡の西端に位置していると考えられています。現在までに、鎌倉時代を中心とした、道路と考えられる整地層や、それらと並行する柵の柱穴、門と考えられる建物跡等が見つかっています。
① 10:00~12:00
② 13:00~15:00
鎌倉考古学研究所
第7回 シンポジュウム「鎌倉の馬」
中止
鎌倉考古学研究所にて開催予定だったシンポジウム「鎌倉の馬」はあいにく、神奈川県まん延防止等重点措置の6/20までの延長により、中止となりました。
詳細は鎌倉考古学研究所のサイトをご確認ください。
シンポジウム参考情報
公開期限:令和5年5月31日まで
資料PDF:「鎌倉の馬」発表資料集
『鎌倉における馬骨の出土と厩遺構』河野 眞知郎 NPO 法人鎌倉考古学研究所
『鎌倉出土の馬具』菊川 泉 鎌倉考古学研究所
『中世鎌倉の駄馬について』永井 晋 関東学院大学客員教授
『中世鎌倉期馬医書の源流をさぐる -「始祖安西流馬医療治書」の解析-』伊藤一美日本獣医史学会常任理事
座談会:河野氏/菊川氏/永井氏/伊藤氏
(誌上発表)『かたどられた「馬」 -土馬・絵馬・木製馬形代-』押木 弘己 NPO 法人鎌倉考古学研究所
(誌上コラム)『もうひとつの「土馬」 -「向原古墳群」の馬形埴輪について-』
令和5年度(2023年度)を迎えて、定例総会を以下の通り開催します。第II部「若手研究者を囲む勉強会」は今回で16回目として、高橋亮氏に発表いただきます。
会場でのコロナ対策も変わらずしっかり行う予定です、各自対策の上、多数のご来場をお待ちしております。
【第一部 令和5年度 定期総会 主要議題】
【第二部 第16回 若手研究者を囲む勉強会】
講師 高橋 亮 氏